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「ナショナリズム」という言葉づかい

「ナショナリズム」という言葉を目にしたり耳にしたりするが、きちんと「ナショナリズム」という言葉の意味合いを説明できるだろうか。そう思い立って、ごくごく初歩的で、基本的な部分を整理してみることにした。 「ナショナリズム」という言葉が意味すると…

【時事】人はミサイルで死ぬとは限らない

浅田真央の引退報道の一方で、こんなニュースである。 ■米、北朝鮮攻撃に言及 日本政府に今月説明2017/4/12 02:01 共同通信https://this.kiji.is/224574917987090441?c=39546741839462401 この報道は何を意味するのか。事態が本当に緊迫しているのなら、やり…

【時事】いじめと差別

■福島から避難でいじめ204件 対応を検討へ4月11日 12時07分 NEW NEWS WEBhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20170411/k10010944351000.html いじめの内容としては入学した時、『福島へ帰れ』と言われた小学生や、避難当初、『放射能がうつるから来ないで』…

【時事】シリア内戦を思う

■シリアで化学兵器使用か 死者70人に4月5日 19時13分 NHK NEWS WEBhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20170405/k10010938301000.html 「今世紀最悪の人道危機」とも呼ばれるシリア内戦。これは現実に起きている出来事だ。にも関わらず、この「シリアの現実…

教育勅語について考える

教育勅語に対するイメージ 森友学園の一連の報道をきっかけに、教育勅語に関する話題が増えている。森友学園が運営する幼稚園で、園児が教育勅語を暗唱する場面が報道されたからである。教育勅語と言えば「戦前および戦中の教育現場で用いられた文書」という…

【時事】核兵器禁止条約交渉 日本は不参加

■核兵器禁止条約交渉 日本は不参加を表明3月28日 7時13分 NHK NEWS WEBhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20170328/k10010927011000.html 残念なニュース。不参加の理由は以下。 ■外相 核兵器禁止条約交渉「対立深め逆効果に」3月28日 15時06分 NHK NEWS WEBh…

【時事】「パン屋」では「国や郷土を愛する態度」が育まれない?

■ 「道徳」教科書の初検定 8社すべてが一部修正し合格 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170324/k10010923111000.html 小学1年生のある教科書では、申請段階では、物語に友達の家のパン屋を登場させていましたが、「国や郷土を愛する態度」などを学ぶと…

【時事】内閣支持率・自殺対策に関する意識調査・幸福度ランキング

内閣支持率 ■大幅ダウン 安倍内閣の支持率47.6% http://www.news24.jp/articles/2017/03/19/04356868.html 森友学園の国有地売却問題で、これまでの政府の説明に83.3%が「納得しない」と回答。さらに一部引用。 一方で、23日の籠池理事長の証人喚問…

森友学園の問題について整理してみる

連日、森友学園のニュースが報道されている。関連する話題が広がりすぎているように思えるが、わたしなりに整理すると大きく2つに分類できる。 不透明さと、説明の不十分さ ひとつは「森友学園が設立しようとしていた小学校に関すること」である。まず、評…

サンタクロースの起源

高橋義人さんの『グリム童話の世界』(岩波新書・2006年)を読んでいたら、思いがけずサンタクロースにまつわる一節を見つけた。メモ代わりに引用。 聖書にイエス・キリストが冬至に生まれたという記述はない (前略)冬至とクリスマスはほぼ同じ時期に当た…

仕事に生きがいを求めること、ありのままの自分で働くこと

前回のおさらい。 承認の欲望は大きく二つに分けられる。「地位的な欲望」と「人格的な欲望」である。そして、「人格的な承認」はさらに二つに分けられる。「労働者としての<わたし>」に対する承認と、「<わたし>そのもの」に対する承認である。仕事・労…

「労働者としての<わたし>」と「<わたし>そのもの」

まずはおさらい。 今村仁司さんの『近代の労働観』(岩波新書)によれば、労働の喜びは他者からの承認であり、承認を求める欲望は、「虚栄心」である、と定義する。 「虚栄心」では結果的に人は満足できないから、欲望の質を「虚栄心」から「人格的な承認」…

「公共空間」と「人格的な承認」 - 今村仁司『近代の労働観』

前回からの続き。今村仁司さんの『近代の労働観』によれば、労働の喜びとは「他者からの承認」であり、その欲望の本質は「虚栄心」だと考える。 近代の労働観 (岩波新書) 作者: 今村仁司 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1998/10/20 メディア: 新書 購入:…

労働の喜びは虚栄心? - 今村仁司『近代の労働観』

「仕事・労働」とはなんだろう。 それは、他者と関わる社会的な活動だ。自分だけのために行われる活動ではない。 「誰かのために何かをすること」、それが「仕事・労働」ではないか。 なので、「仕事・労働」に喜びがあるとすれば、それは他者からの承認だろ…

「仕事・労働」は「誰かのために何かをすること」?

「仕事」とはなんだろう。あるいは「労働」とはなんだろう。 これまでに多くの人が、「仕事・労働」についていろいろと考えてきたわけだが、今回は、先人の知恵を借りる前に、自分の頭でつらつらと考えてみたい。 === とりあえず、「仕事・労働」を「誰か…

丸山眞男『「である」ことと「する」こと』の疑問 その2

前回は、丸山眞男のいう「『である』こと」と「『する』こと」の混乱は、日本に限ったことなのか、という疑問について述べた。今回はそのつづき。 以下長文なので、先に要旨を述べておくと、「『である』こと」と「『する』こと」が混乱する原因の一つは、そ…

丸山眞男『「である」ことと「する」こと』の疑問 その1

「である」ことと「する」こと 最近、丸山眞男の『「である」ことと「する」こと』(1958年初出)を読みなおしてみた。1958年初出でありながら、今でも頷く箇所が多い。それだけ普遍的な内容なのだろうと思う。以下の『日本の思想』に収録されている。 日本…

【本】人生が人それぞれなら、方法もまた同じ - 橋本治『「わからない」という方法』

わからないからやってみる 橋本治さんは作家である。それも、なんでもやる作家である。女子高生の話し言葉で書かれた、画期的な一人称小説『桃尻娘』(1977年)で作家デビューしてから、小説はもちろん、古典の現代語訳をやり、少女漫画から日本近代文学まで…

【本】読書家につける薬 - ショーペンハウアー「読書について」

本ばかり読むと馬鹿になる 本を読むと知識が身につく。物知りになる。また、自分とは違う考え方や知見を知ることができる。読書は良いことばかり。そう思っている人には、次の文章を読んでもらいたい。ドイツの哲学者、ショーペンハウアーの「読書について」…

【文章論】どなたさまですか? - 読者について

前々回は一人称、前回は文末詞を例に、日本語が相手によって変化するものだという話をした。今回もそのつづき。 誰が読むかわからない 一人称も文末詞も、日本語は、相手によって変化する。相手のことを優先する。その意味では、思いやりのある言語だと思う…

【文章論】親しき仲にも礼儀あり - 文末詞について

前回は、日本語の一人称は、相手によって使い分ける、というような話を書いた。 今回はそのつづき。 性格が先か、言葉が先か 一人称のほかにも、文末詞も相手によってを使い分ける。文末詞とは、語尾の言葉づかいのことで、「文体」と呼ぶことがあるが、「文…

【文章論】人はそれを「わたし」と呼ぶ - 一人称について

ブログをはじめるにあたって、ふと一人称をどうしようかと考えた。 一人称とは、自分のことを指す代名詞である。英語の一人称は「I」しかないけれど、日本語にはさまざまな種類がある。 日本語の一人称はさまざま 一般的に使われるのは「わたし」である(漢…