近代・近代性

「ナショナリズム」という言葉づかい

「ナショナリズム」という言葉を目にしたり耳にしたりするが、きちんと「ナショナリズム」という言葉の意味合いを説明できるだろうか。そう思い立って、ごくごく初歩的で、基本的な部分を整理してみることにした。 「ナショナリズム」という言葉が意味すると…

教育勅語について考える

教育勅語に対するイメージ 森友学園の一連の報道をきっかけに、教育勅語に関する話題が増えている。森友学園が運営する幼稚園で、園児が教育勅語を暗唱する場面が報道されたからである。教育勅語と言えば「戦前および戦中の教育現場で用いられた文書」という…

仕事に生きがいを求めること、ありのままの自分で働くこと

前回のおさらい。 承認の欲望は大きく二つに分けられる。「地位的な欲望」と「人格的な欲望」である。そして、「人格的な承認」はさらに二つに分けられる。「労働者としての<わたし>」に対する承認と、「<わたし>そのもの」に対する承認である。仕事・労…

労働の喜びは虚栄心? - 今村仁司『近代の労働観』

「仕事・労働」とはなんだろう。 それは、他者と関わる社会的な活動だ。自分だけのために行われる活動ではない。 「誰かのために何かをすること」、それが「仕事・労働」ではないか。 なので、「仕事・労働」に喜びがあるとすれば、それは他者からの承認だろ…

丸山眞男『「である」ことと「する」こと』の疑問 その2

前回は、丸山眞男のいう「『である』こと」と「『する』こと」の混乱は、日本に限ったことなのか、という疑問について述べた。今回はそのつづき。 以下長文なので、先に要旨を述べておくと、「『である』こと」と「『する』こと」が混乱する原因の一つは、そ…

丸山眞男『「である」ことと「する」こと』の疑問 その1

「である」ことと「する」こと 最近、丸山眞男の『「である」ことと「する」こと』(1958年初出)を読みなおしてみた。1958年初出でありながら、今でも頷く箇所が多い。それだけ普遍的な内容なのだろうと思う。以下の『日本の思想』に収録されている。 日本…